インディス

「わたくしたちは、つとめを果たさなくては。何があろうと」

 ヴァンヤール・エルフ。ノルドール王妃。
 イングウェの姪で、アマンで最初に生まれた子。
 フィンウェの2番目の妻。フィンディス・フィンゴルフィン・イリメ・フィナルフィンの母。
 金髪・淡い紫の瞳。

 顔立ちも性格も明るく華やか、憂いや恐れを知ってはいても根ざしてはいない、典型的アマンっ子。
 フィンウェが初恋で、ずっと恋していて、ずっと愛している。
 ミーリエルとフェアノールに嫉妬する自分を感じつつ、フィンウェの愛を疑ったことはなく、
 王妃として完璧であろうとしたひと。

 実際、ノルドールの王妃としては最高のひとではなかろうか。
 とはいえ比較対象がミーリエルしかいないんですが…。
 ミーリエルは王の妻、フィンウェの伴侶として王の后であって、
 インディスは王子の母、民の母としての王妃である気がする。
 そしてそれはフィンウェさんの望みでもあり…。

 フィンウェが死んで、ノルドールの大半が都を去っても都に留まり、
 フィナルフィンが帰ってきてからは息子を助けて、やっぱりティリオンにいる。
 ……けど多分、第2紀の頃には実家に帰ってみたりするんではないか(笑)。

 恋は盲目とは良く言いますが、本人もどうしてフィンウェに惚れたのか分かっていないと思います(はい?)。
 だけど、フィンウェさんの本質を、当人以上に正しく理解していると思います。
 嫉妬はするけど責めはしない。
 わぁ、甘やかしてるんだな、フィンウェさんのことを…。

 そしてきっと、自分のことを「不幸」だと思ったことは一度もないんです。
 それがインディスの強さ、かな、と。

【私家版インディス】金/淡紫 明るく華やかな容姿と性格。アマンで最初に産まれた至福の娘。憂いや恐れを知ってはいても根ざしていない。感情のままに雲雀のように歌う。自分を不幸だと思ったことは一度もない。光に満ちた強さで捧げる愛、本人曰わく執念深い愛で家族を愛する。完璧な王妃を目指す。