トゥアゴン

「――これが私の“シルマリル”か」

 ノルドール・エルフ。
 フィンゴルフィンの第2子。次男。
 黒髪、灰色の瞳。

 なんちゃって天才の皮を被った天才。
 …………で、終わっちゃダメでしょうか…(すげぇダメだと思う。それ)。

 トゥアゴンに対するイメージというのはハッキリしているようであやふや。
 纏めようと思っても纏まらない。そんな感じなんです。

 どうにかハッキリ伝えられるものといえば、
 ・身内に弱い(特に直接に「家族」と呼べる相手)
 ・冷たい天才
 ・あの状況で、Great is the victory of the Noldoli!を負け惜しみでなく(ここ重要)言うひと

 ある意味でヴァンヤ的薄情な方なんだよな。つけこむ隙がない(なさそう)。
 そんで、そのヴァンヤ的薄情さが性格に出てるから、遠い昔メルコールは「なんかヤな感じ」って思ったんだろうなぁ(笑)。

 何というのかなぁ。シルマリルの物語中、シルマリルそのものに直接関わってないのがトゥアゴン、だと思うわけです。
 極端なことを言ったら、シルマリルがごろんごろんと転がってきたとして、それを拾って、ヴァラールにほいって渡すひとだと思う。
 渡せるひとだと思う。
 捨てるとか誰かに渡すのは他のひとでも出来るんだが、「ヴァラールに」差し出せるのはトゥアゴンだけだと思う。
 シルマリルを“最も価値あるもの”って仮に定義するとしたら、トゥアゴンはその概念に執着したんだと。
 シルマリル本体は、彼にとって“最も価値あるもの”じゃない。

 じゃあトゥアゴンにとって“最も価値あるもの”って何かというと、それはやっぱり“恒久的な平和”なんではないかと思うわけで…

 結構人間的な時間の概念持ちのシルマリルエルフたちの中で、一番エルフ的な(と言うと変…)時間概念で行動している気がする。
 ……やっぱりアマンを飛び出すべきではなかったな。
 向いてないよ。中つ国生活(なんでそっちにいく!?)。

 すいません。やっぱり纏まりません。
 ああああこの頭の中のもやもやを言葉にする能力が欲しい…!

【私家版トゥアゴン】黒/灰 堂々たる美形だけど野郎っぽさが無くフィンロドとは違う意味で性別感じない。悩み深い質で理想高く完璧主義。自分にもひとにも厳しい。身内に弱点になるほどに甘い。恒久的な平和に執着していて、自分の大事なもの以外ばっさりなので薄情っぽく見える。その実愛は重い。