ミーリエル

「あなたが、わたくしを責めないのであれば」

 ノルドール・エルフ。ノルドール王后。
 フィンウェの妻、フェアノールの母。

 湖の第3世代で、フィンウェの2歳年上(エルフにはまったく関係ない年の差)。
 テルペリオンの光を受けて銀に輝く黒髪、漆黒の瞳。
 機織りと刺繍の技に抜きんでて優れ、セリンデとも言われる。
 ヴァイレの侍女たちマイアールと親しく付き合いがあった。

 トゥーナの丘、ティリオンのほど近くの花畑にてフィンウェと出会う。
 フィンウェの求婚を千回拒むが、ついに結婚。
 耳に心地よい、低めのやわらかな声の持ち主。

 そもそもの始まりと言えば言えるひと。
 この方の最後の言葉、
 「けれど、どうかこのことで、また、これから起こるかもしれないことで、わたくしをお責めにならないでくださいませ」は
 ノルドールの運命を見通したというよりも、自分の死の予感(決意)と、それがフィンウェに及ぼす影響を感じてのことだと思ってます。

 フェアノールについては、ウチのミーリエルは、予想通りの子すぎて(爆)…子育てが超心配、もあって余計に疲れたと…。
 フェアノールに遺伝したのは髪と声と技の長け方ですかねー。
 思考回路はめちゃくちゃ冷静かつ理性的で、子孫では一番マエズロスが似ています。

 フィンウェが初恋なんだけど、フィンウェも負けず劣らずばりばりの初恋で(爆)
 新婚当時のプライベートな時間は、後にも先にもないバカップルぶり。
 フェアノールが生まれてからも生きてたら絶対そうだから、フェアノールのファザコンの矛先がミーリエルにいってたかも(笑)
 敵は実母だ(爆)(しかも超強敵)(逆にファザコンじゃなくなったかも?)

 フィンウェさんの愛というのは実は取り扱い危険物で、フェアノールがファザコンになったのも超納得。
 あのひとに一身に愛されたら、失うのが恐いですって。
 そんな危険物を自分から捨てたミーリエル。その強さも結局は、フィンウェを愛したことに由来するのではないか、と考えてます。
 湖ではたいそう内気で無口なクウェンディで、自分の意志や意見はしっかり持っていたけど、聞かれるまで何も言わないタイプ。
 両親を湖で亡くしています。

【私家版ミーリエル】銀黒/漆黒 小柄で繊細な容姿に見合った控えめさで全然表舞台に出て来ない。低めのやわらかな声で説得にかかるとだいたい勝つ。針仕事の腕がハンパなくてヴァイレと仲良し。庶民育ちで王妃になるのに決意がいった。プライド高くかたくな、凄い嫉妬しいなので一言で表すと超強情。