はじまりのエルフのおはなし

 えー、大捏造設定のためにエルフの歴史をどんどこどんと遡りますと、クウィヴィエーネン、目覚めの湖に辿りつきます。
 ワタクシてっきりイングウェ、フィンウェ、エルウェの3人はこの湖で起きたエルフだと思っていたんですが、
 どうやらそうではないらしいことが発覚。
 HoME11の Quendi and Eldar に詳しいことが載ってるらしいよーっとのことで全文をムリヤリ読みました。

 で、この Quendi and Eldar の中の Appendix として件の始祖エルフさんのお話が載っているわけです。

 胡乱な説明になりますが、
 要は、クウィヴィエーネン周辺で、男女のペアで眠っていたエルフ達がどんどん起きまして、
 その中でも最初に起きたイミン、タタ、エネルの3人が、周辺を探し回って、発見したエルフ達を自分の民だと決めていったと。

 イミンの民がミンヤール、後のヴァンヤール。
 タタの民がタティアール、後のノルドール。
 エネルの民がネルヤール、後のテレリ。

 私の相当脚色入った説明をいたします。

 まず、緑の草地の上でイミンが目覚めます。そして空の星を見て、お隣に眠っている自分の伴侶、イミニェを見ます。
 (うっわーすっごい大胆にムリヤリなカタカナ表記(爆))(信じないでください、読めませんから(おい))
 次にタタが起きて、星とタティェとイミンを見ます。その次にエネルが起きて、星とエネリェとイミンとタタを見て…
 えーっと、そして待ちきれなくて自分の奥さんを起こす、んだよなぁ(せっかちさんだ(笑))。

 それから6人でしばらく暮らす…その間に言葉を開発(なのかなぁ)とか、名前を付けたりとかにいそしみます。
 で、ある時、「仲間を探そう!」と目覚めた所を出発するわけです。

 最初に着いたのは谷間で、そこで6ペア、12人のエルフを見っけ!します。
 イミンさん主張します…「わたしが最年長なんだから、最初に選ぶ!この12人はわたしの民!」
 タタもエネルも異存なく、18人皆でその場所で言葉を考えたり、学んだり、しばらくそこで暮らします。

 が、またそこを出発し(18人全員で)次に着いたのは前の所より更に深くて広い谷間。
 そこには9ペア、18人のエルフがいて、今度はタタが主張します…「私が2番目に年上ですから、今度は私の番ですよね♪」
 ってなわけでその18人はタタの民になりました。
 36人のエルフはその谷で、前よりもっと多くの言葉を考えたり学んだりします。

 次に着いたのは近くに川のある樺の林。
 そこには12ペア、24人のエルフがいて、おなじみの主張を今度はエネルが…でその24人がエネルの民になります。
 その場所では、主に水を称えて、エルフ達は歌をつくりはじめます。

 さて、ここでイミンさん考えました。
 『うーん…後になるほど人数が多い集団になってるようだ…わたし、選ぶの後にしよう(たくさん民が欲しいもんね♪)』

 そんなわけで、次に着いた丘のある森。
 そこには18ペア、36人の、丈高く黒髪のエルフ達がおりました……うっわーなんかどっかで良く聞いた特徴のエルフが(笑)
 タタとエネル、当然イミンの番だと思いますが、イミンさん言いました。
 「や、わたしは今回は見送りで」
 「あ、そうですかー?じゃあ私の民にしますね」
 そんなやりとりはありませんが(爆)36人はタタの民になりました。
 ここではエルフ達は、さらに美しい言葉と、スピーチの巧いやり方を考案します…んんーますますどっかのエルフらしい(爆)
 そして、次の仲間を見っけ!の旅に出たくなるまで丘でダンスしましたとさ。ダンスダンス!
 1歳になるまでにエルフが覚えちゃう話すこと歌うこと踊ることが出揃いましたよ!

 イミンさんはまた考えます…。
 『うん、やっぱり大きくなってってる……次の集団がもっともっと大きいといいな』

 さあ、エルフ達はクウィヴィエーネンの東側にある、大きな滝までやってきました。
 そこにいた24ペア、48人のエルフ達はなんともう起きてました。今までのエルフ達はみーんな寝てたのに。
 しかも彼ら、歌ってました。とはいえ、意味をなさない言葉というか音、だったんですが。
 そんな彼らに合わないものを感じたのか(笑)イミンさんまたもや選択権を譲ります…。
 というわけで、48人はエネルの民になりました。

 さて、そうしましたらその48人が言葉を覚えて、楽しく歌えるまで湖の畔で総勢144人は楽しく暮らすわけです。

 しかし、ついにイミンさんは言いました。
 「そろそろもっとたくさんの仲間を探しに行くときだと思う!」
 ところがタタとエネルとその民、つれないのです。
 「えー、もう沢山いるからいいよー」
 イミンさんなんてこったと慌てます。なんせまだ彼の民は12人。自分たちを入れて総勢14人なのです。
 タタの所は56人、エネルの所は74人もいるっていうのに。

 ぶすくれてイミンと彼の民全員…つまりは14人は出かけました。
 クウィヴィエーネンの周囲をさんざん探しました。
 けれどもう、ひとりのエルフも見つからなかったのでした…(しょんぼり)。

 ………という、話なんですが…。
 い、イミンさん!
 あんた、ナイスボケすぎるよ!
 属性は考えすぎボケだろう!

 こーんな経験をしていて、それをこどもや孫にぐちぐちと愚痴っていたならば、
 後々ヴァンヤールがアマンを飛び出さないわけが分かるってもんです(笑)
 「探しても見つからなくって超悔しかったからもう探さないでおこう」という非常にウシロムキな心理が遺伝してるに違いない(おい)。

 で、これを読みましたら、イングウェ、フィンウェ、エルウェの3人が湖周辺で起きた世代じゃないのがよくわかったわけです。
 だって、あの3人、独身時代がバッチリあるもん。
 じゃあきっと直系の、孫あたりだな、能天気だから(偏見)。
 (いえ、私が書いたら初代でも激しく能天気なのは実証されてしまいましたが)

 そう…で、これを読んでしまったがゆえに私、ちょっぴり焦りました。
 「え”、ちょっとまって、このやり方では金髪遺伝子はどこに出てもおかしくないんじゃ…」
  Quendi and Eldar の中のシンダール項目で、シンダールでも銀髪は少ないってあったので、(大部分は黒髪)
 ノルドールとシンダール(テレリ)は黒髪か銀髪で、ただノルドは銀髪が超珍しいのに比べて、シンダールは比較的ちょくちょく銀髪に
 なるんだなぁと納得していたわけで、金髪はいないよな、大捏造設定はそこを突けるな、と思っていたのです。

 金髪はヴァンヤール、もしくはヴァンヤールの血が混じってるエルフにしか出ない…のじゃないと困るのよ!(本音)

 しかし、そこで救いの手。イミンさんのナイスボケ。
 彼は一番最初の12人しか選んでないわけです。最初の谷間にいたエルフ達。
 いいや、そこのエルフ全員金髪ね(大胆)。
 後は銀と黒(銀が濃くて黒っぽいとかあっただろう)の髪なんだ、うんそうだ。
 万が一残り全員銀髪で、丘のある森にいたエルフだけが「丈高く黒髪」だったとしても問題なし、タタの民だもん。

 とは言っても最初に目覚めたイミン、タタ、エネルの3人がわかりやすく金、黒、銀の頭してたとは思えないので(笑) 
 なんかキラキラしてる髪がだんだんそれっぽい色になっていった(どーやって?)(自然に)(またそんな大胆な)ということにいたしました。
 ビバ大捏造。

 ………にしても、最初14人って、少ないよなぁ…。イミンさんがっかりだろうなぁ…。
 だって、14人っていったらあれですよ。フェアノール一家+フィンゴルフィン一家分。……それが種族全員。
 はうっ!例が怖すぎてすごい一族想像しちゃった!