マンドスの案内人

 ろめ的ウチの子、エイセルロス。
 エレンウェが蘇ってたら、マンドス唯一の純ヴァンヤール。
 初期設定:金髪・足速い・郵便屋さん?・マンドス案内人
 そんなメモが残っております。

 というわけで、霊的マンドスの案内人、としてのウチの子の行動および、
 案内人のいる霊的マンドスの仕組みについて。

 マンドスの原則。
 1、生きているエルフは現実マンドスに入ることはできるが、霊的マンドスには入れない。
 2、死んでいるエルフは、現実マンドス、及びアマンに何かの手段を使って出てくることができるが、
   正しく裁きを受けて蘇ったのでない限り、その姿は誰にも見えず、どんな干渉もできない。(そしてマイアールに連れ戻されてお説教、と)
 3、裁きを受けて蘇ったエルフは、再び命を落とさない限り、霊的マンドスに入ることはできない。

 はい、例外たる案内人エルフ、ウチの子です。

 ウチの子は唯一霊的マンドスと現実のアマンを行き来できるエルフでして、
 初めて霊的マンドスにやってきた霊魂エルフの、霊的マンドス案内をしたり、ナーモ様の裁きの順番を知らせにいったり、
 現実アマンから霊的マンドスの方々へ手紙を配達したり、その逆もしたり、
 裁き受けて蘇るー!っていうエルフを現実アマンまで案内したり、
 裁き受けてもう世界の終わりまで寝るー!っていうエルフを寝る場所に案内したり、
 寝る場所を見学したいっていう霊的マンドス住人を案内したり、
 とかく忙しくあれやこれやとやっているわけです。

 まぁ妻も娘も娘の夫もみーんな裁きの順番3番で、霊的マンドスにいるんで、どっちにも居住ポイントがあってなんの不満もなし。
 ただし、それでどこにも行けちゃうんじゃずるすぎますんで(笑)ウチの子は中つ国にだけは行けません。

 ウチのイングウェさまは怒りの戦い時に中つ国まで行きますが、ほとんどテレリたちと一緒にいて、
 足を踏み入れたのはバラール島だけでした。……いや、どーしても行ってもらいたくて(爆)
 本当は見るだけで記述と反してるんですけど、
 足を踏み入れなかった、が「ふたたび目にすることはなかった」に変化するくらいならアリかなぁ、と。

 えーと。逸れた。マンドスについてだ。

 現実マンドスはヴァリノールの西にある館及び砦、おそらくは洞窟のある一帯を指しますが、
 霊的マンドスは別時空の世界(?)を指します。限りなく現実世界のようでいて違うというか。
 霊的マンドスの館を出ますと、建物のいっさいないアマンが広がってる、と思えば良いかと。
 森も川もあります。
 丘も山もあります。
 動物たちもいます。
 でもエルフは、マンドスに来ているエルフしかいません。
 建物は、たった今出てきたマンドス以外ひとつもないし、
 はじっこまで行けばわかることですがヘルカラクセとかそのへんもありません。アルクウァロンデ(湾)からエレスセアも見えません。

 で、まぁ、ヴァラールとマイアールは霊的マンドスに入れるでしょうから、
 逍遥してれば誰かヴァラだかマイアだかに会える、かもしれませんね…。
 (てことは、メリアンは会いに来ちゃうかもしれないわけだ、シンゴルに(笑))

 霊的マンドスにいるエルフたちは、体を維持するために食べる必要はありませんが、
 お腹は空くかもしれないし(思いこみ)、喉も渇くかもしれないし(やっぱり思いこみ)、
 別に食べたり飲んだりしちゃいけないってわけでもないので、食べるひとは食べる、かも。
 材料は採れますし(笑)。
 ええ狩りもできます。ほとんど何でもできます。
 おそらくイメージの力で何でも出てくるのではないかと。服とか食べ物とか。
 あと部屋とか?

 でもシルマリルシルマリル念じてシルマリルが出てきたら嫌ですから、何かしら制約があるんでしょうなぁ…。
 まぁ、なぁなぁで暮らせる感じなんでしょう。

 ちなみに光はアマンと同じ。つまり、アリエンが帰ってくる頃が一番明るくて、アリエンが東から昇る頃が一番暗い。

 おそらく霊的マンドスから現実マンドスに物を持っていくこともできるんです。
 でないとウチの子お手紙届けられない。
 なんていうか…霊←→物質の変換が、扉を抜けることで行われるというか。
 ウチの子自身がいつもそのプロセスたどってマンドスを出入りしてるわけですし。霊←→物質(肉体)。

 死せるエルフがはっと気づきますと、灰色のうすぼんやりと明るい空間に、黒、灰、白の三枚の両開きの扉があるのが見えます。
 ちなみに反対方向にどんどこ歩いていきますと、気がついたら元の場所まで戻ってきております。
 扉は、表も裏もないようです。

 自分はといえば、たとえどんな重傷だろうが悲惨な死に方をしようが、どうにか健康な姿はしております。
 例えばフィンゴンとかケレブリンボールあたり
 (…あのふたりは類を見ないほど悲惨な遺体の状態だと思いますが…かたや挽肉(!!)、かたや拷問のち旗印…
 待てよ、結局火山で焼死(※語弊アリ)したマエ兄も張るかなぁ)ですね。
 なんでか、は語りの4タナクイについて、で捏造してみました(笑)。

 えー、で、扉と一緒に、微妙な色あいの金髪の、エルフがひとりそこにおります。
 そして彼は言います。
 「おかえりなさい、○○(名前)。ようこそマンドスへ!」
 ……大歓迎(笑)。
 なんであんた名前知ってるんだ、とか思うかもしれませんが、彼は案内人だと名乗り、マンドスの説明をしてくれます。

 曰く、死せるエルフは皆、ここでナーモ様の裁きを受けるまで待たなくてはならないこと。
 裁きを受けたエルフは、アマンの地に蘇るか、ここマンドスの『湖の間』で世界の終わりまで眠るか、
 マンドスの館で暮らすかのどれかを選べるということ。

 そして扉の説明です。

 黒い扉は『湖の間』へと続いており、眠ることを選んだエルフが行くところで、見学することもできる…
 …そんで今見学します?と聞いてきて、うんとか言うと今すぐ連れてってくれます。
 こんな感じに寝てますよ、とか。ちなみにこのふたりが僕の両親です。なんつって(おい)。

 白い扉は現実マンドスに繋がる扉で、ナーモ様の裁可があるエルフじゃないと開けることが出来なくて、
 白い扉を一度出たら、もう一度死なない限り霊的マンドスには帰ってこれませんよ、と。

 で、灰色の扉が霊的マンドスへ繋がる扉、ここを抜けるとマンドスの館の中心にある広場に出ます。

 そこでいざ扉を開けてマンドスに入りましょう。
 後は逢いたいひととかの名前を教えてくれれば、案内人ちゃんと案内してくれます。
 このへんはノルド王家の方々が多いですね~、とか、あのふたりはいっつもケンカしてるんですよー、とか。まさしくガイドをしながら(笑)。

 イメージ力で部屋とか作るとしますと、そのやり方とかも教えてくれるんでしょうなぁ。

 で、最後に裁きの順番はまたお知らせに伺いますよ、ってことと、
 湖の間に行きたい場合と、外(アマン)に誰か縁者がいて、手紙とか届けたい場合は私に言ってください、と言って、案内人は去っていきます。
 後はマンドス生活をエンジョイするばかり(おい)。

 で、裁きの後には、蘇る場合も眠りに行く場合も私に言ってくださいねー、と言うわけですね案内人。

 案内人たるウチの子は、12日周期で霊的マンドスと現実アマンを行き来しているわけですが、
 現実アマンはあちこちを12日の間にぐるっと2回まわれるように動いているらしく、
 (そしたら届けたお手紙の返事をもらえるわけで)
 霊的マンドスでは、帰ってきた1日目と行く直前の12日目にお手紙回収をしていて、
 他の時はやって来たての霊魂エルフを案内しているわけです。

 お休みほしい。てなわけで、144日にいっぺん、丸3日お休みがあります。
 たいてい家族と心おきなく団欒しています。きっと3日以上休むと仕事が大変になるんだろーなぁ…。

 この案内人の行動は、小話一本書いた方がわかりやすいんだろうけど…誰を案内しよう?

 ちなみに彼が案内人になったのにもちょっぴり長くて複雑な事情があるのですが、それはまたの機会に。

 てなわけで、ようこそマンドスへ。
 ろめ的マンドスはハッピーライフ的ですが、自分ではけっこう、他の建物何もない外とか、かなり怖いと思ってます。