『鷲 鹿 馬 鳥 蜘蛛 犬 狼
鷲 馬 ぴよ ぴよ 馬 馬 にゃー
鷲 馬 蜂 蜘蛛 鴉と鶫
馬 馬 牛 馬 蜘蛛 じゅう 兎!』
エレンミーレ「なんですかそれは」
ルーミル「中つ国ざっくり動物図鑑みたいな?」
エレンミーレ「時系列も定義も何もかも間違ってる気がするんですが…」
ルーミル「語呂は良いでしょー」
エレンミーレ「君にしては良いリズムしてますね」
ルーミル「うん」
エレンミーレ「覚えてたんですね、こんなに」
ルーミル「うん、ビルボ殿のおはなし面白かった!」
エレンミーレ「…1連目って第1紀までですか。鳥って…?」
ルーミル「小夜啼鳥とか白鳥とか!」
エレンミーレ「ああ、あのあたり。……まさか2連目はヌメノールだとか」
ルーミル「? うん」
エレンミーレ「ぴよぴよにゃーって何だ…!」
ルーミル「だってぴよぴよしてたよね、ヌメノールの島って。鳥の鳴き声で目をつぶってても到着が分かるくらい」
エレンミーレ「………にゃーは」
ルーミル「ベルシエル王妃の猫」
エレンミーレ「覚えてたんですか? 君の記憶力の波がいまだに読めない…っ」
ルーミル「僕だって覚えてるものくらいあるよー」
エレンミーレ「そりゃ何も覚えてないとは言いませんけど」
ルーミル「それでね、3連目はビルボ殿のゆきて帰りし物語!」
エレンミーレ「詳しいから分かります」
ルーミル「ツグミかわいいよね~」
エレンミーレ「(中庭に良く来てるじゃないか)」
ルーミル「カタツムリこんこんしてるの可愛いよね~。カタツムリ増やして良かった」
エレンミーレ「紫陽花植えまくって増やしたの君なのか!?」
ルーミル「え、知らなかったの?」
エレンミーレ「あれのおかげでツグミが行った後にしゃりって、足元しゃりって、かりかりしゃりって、そんなら君が責任持って殻くらい掃除しろこのボケノルド…!」
ルーミル「ごめん」
エレンミーレ「絶対ですよ!……ところで4連目がぐっちゃぐちゃじゃないか」
ルーミル「語呂が合わないんだよー」
エレンミーレ「牛ってどっから来ましたか」
ルーミル「アラウの野牛~」
エレンミーレ「本当に君の記憶力の波はどうかしてる」
ルーミル「角笛がカッコ良かったから。入れなくちゃって」
エレンミーレ「蜘蛛をしつこく入れてるのはもうこの際良いとして」
ルーミル「あ、鷲入らなかった」
エレンミーレ「鷲でずっと始めてたくせに4連目だけ崩壊しすぎです。あと兎はどうした」
ルーミル「香り草入り兎肉シチュー…」
エレンミーレ「……香り草入り兎肉シチュー」
ルーミル「………食べたい…」
エレンミーレ「……………私まで食べたくなってきた」
ルーミル「あの語感はずるいと思うよ!食べたくなって仕方ないよ」
エレンミーレ「行きましょう」
ルーミル「えっどこに?」
エレンミーレ「料理を作ってくれそうなひとのところ!ああもう食べないと治まらない!」
ルーミル「待ってエレンミーレ、せめて兎はどっかで捕まえていかないと…!」
※ルーミル…アイヌリンダレ作者、というより文字のモトを考えたノルドールと言った方が通りが良いかも。文字開発理由を「暗記力の無さ」に設定した為、伝承の大家の筈なのにとんだボケになってます。
※エレンミーレ…アルドゥデーニエ作者、というかヴァンヤール男性で珍しく名前が残ってる怜人どの。見ての通りのツッコミ。