カランシア「なあフィンゴン。前からおまえに聞こうと思ってたんだけど」
フィンゴン「ん?」
カランシア「僕には『墓場まで持って行くカッコ悪いフィンゴン伝説』が山のようにあるわけだが」
フィンゴン「うん」
カランシア「………ここ墓場だよな?」
フィンゴン「っ!?」
カランシア「そろそろ解禁かと」
フィンゴン「やめて!?いや待てそりゃないだろ!?」
カランシア「正直、もう黙ってるのが辛いんだ……」
フィンゴン「待て全然つらくないだろ。君そのニヤニヤ顔で言われても説得力ってものが」
カランシア「このまま黙ってると破裂しそうだ」
フィンゴン「待て!………何が望みだ」
カランシア「そんな僕が脅してるみたいな」
フィンゴン「何だ?どうすれば黙っててくれるんだ!?ちくしょう君を釣れそうなものが何ひとつないなおれは!(涙目)」
カランシア「…………(伝説級だよなあ)」
フィンゴン「……え、君どうしたんだその慈悲深い目」
カランシア「……や、外に穴でも掘って叫んで来ようかと」
フィンゴン「やめろよ!?どうせその穴から芽が出た花がエントになって喋り出したりして」
カランシア「おまえ想像力豊かだなー」
フィンゴン「う、うう、またバカにされるんだ…」
カランシア「(頭ぽんぽん)」
フィンゴン「(睨む)」
カランシア「あ、なんかおまえの泣き顔見たらすっきりしたわ。黙っとくな」
フィンゴン「なんなんだよ……」
カランシア「伝説級の泣き虫は健在かと思って」
フィンゴン「……(からかわれたの?おれ)」
フィンゴンの泣き虫伝説サンゴロドリム級。