諸君、私はフィンウェさんが好きだ

諸君、私はフィンウェさんが好きだ

諸君、私はフィンウェさんが好きだ
諸君、私はフィンウェさんが大好きだ

湖畔で育まれた賢い幼子が好きだ
アマンへの使節が好きだ
ノルドールの始祖王が好きだ
史上初の再婚者が好きだ
ヴァラに初めて殺められた者が好きだ

アルダで
クウィヴィエーネンで
ティリオンで
フォルメノスで
マンドスで

この地上に存在するありとあらゆるフィンウェさんが大好きだ

慈愛深きたたずまいであちこち誑かすのが好きだ
恐ろしいほど溢れかえる愛を顕した時など心がおどる

冷たい理性と忍耐とぞっとするほど良い頭を超有効活用するのが好きだ
緻密極まりない賢さを見せた時など胸がすくような気持ちだった

飴と鞭が絶妙なバランスで駆使されるのが好きだ
ありとあらゆる相談事を即解決する時など感動すらおぼえる

フェアノールを掌で転がしまくる時などもうたまらない
最終的には無敵の愛されぶりだと解釈できてしまうのは最高だ

「フィンウェって何もしてないじゃん」と言ってくるのを
何もない更地からひとつの文明文化を確立したのだと証明してみせた時など絶頂すら覚える

生きることを楽しんでいるフィンウェさんが好きだ
死を思うほど倦み疲れてしまったのを見るのはとてもとても悲しいものだ

結果的に良い親でなかったフィンウェさんが好きだ
だからって全面的にフィンウェさんだけが悪いと思われるのは屈辱の極みだ

諸君 私はフィンウェさんを ブラックホールの様なフィンウェさんを望んでいる
諸君 私に付き従うフィンウェさん好きの諸君 君たちは一体何を望んでいる?
更なるフィンウェさんを望むか 
糞の様なフィンウェさんを望むか?
考えれば考えるほど結論が遠ざかる謎のようなフィンウェさんを望むか?

フィンウェさん!! フィンウェさん!! フィンウェさん!!

よろしい ならばフィンウェさんだ

だが、「シルマリルの物語」が語られる場所で記述の割に話題にもならない状況に耐え続けて来た我々には
ただのフィンウェさんではもはや足りない!!
大フィンウェさんを!! 一心不乱の大フィンウェさんを!!

我々はわずかに小数
フェアノールより年下の面子好きに比べれば物の数ではない
だが諸君は一騎当千の知恵者だと私は信じている
ならば我らは諸君と私で総兵力100万と1人の大胆にして緻密な論破集団となる
我らを忘却の彼方へと追いやり、フィンウェさんを単なるぼんやりだと思っている少々夢みがちな連中を叩きのめそう
髪の毛をつかんで引きずり下ろし 眼(まなこ)をあけて思い出させよう

連中に“始祖”であるとはどういうことかを思い出させてやる
連中に“彼ら”は誰の血縁であるという繋がりで語られているのかを思い出させてやる
フィンウェさんには奴らの哲学では思いもよらない四面性の知恵がある事を思い出させてやる
1000人の知恵者の集団で 世界をフェアノール並みのフィンウェさん好きで埋め尽くしてやる

目標 フェアノール命!な連中

好きなひとが好きなひとが好き作戦 状況を開始せよ

逝くぞ 諸君