解説でございますー。
メルリンダレ、愛の歌、この訳がはたして正しいのかどうか(つーかかなり意訳)いまだに自信が持てませぬ(ならやるな)。
えー、この一連のテキストはマルっと教授の草稿風に書かれております。
ていうか草稿って言葉が変かなぁ…。
気分的には『シルマリルの物語』に混じっていても違和感がない感じを目指しています。
目指すところは、『スランドゥイルが金髪なのは先祖にヴァンヤールがいるから』という仮説に、説得力を持たせることです(笑)。
彼、原文で『golden』表記の髪色をしてらっしゃいます。グレーゾーンの『fair』じゃないんですね。はっきり金髪です。
その金髪、どっから来たのか?
クウェンディの3氏族は、基本の色が決まってます。いや厳密には決まってないんですけど、決まってるって解釈してみました。
ヴァンヤが金、ノルドが黒、テレリが銀。
テレリの銀髪については教授も紆余曲折、「いや、黒っぽいとか白っぽいとかって感じの差しかノルドとはないよ」と言いだしてらっしゃいますが、
少なくとも基本は銀。よしんば黒でも、金の入る可能性は限りなく低いです。
で、王家に近い方が、基本の色が濃く引き継がれている確率は高いと思われます。
しかし同時に、母方の遺伝要素もかなり強いのがアルダであります。
(マエズロスの赤毛、フィナルフィンの金髪、ともに母の色です)
スランドゥイルの家系は母方がいっさい不明。
父がオロフェア。オロフェアの祖父がエルモ。エルウェ・オルウェの弟です。立派に王家です。
てことは、父方から金髪要素は絶無に等しい。じゃあ謎の母方か?ってことになります。
が、ここで忘れてはいけない歴史事項。中つ国に純ヴァンヤはおりません。
ということは、第1紀に中つ国で金髪だったのは、ヴァンヤ混じりの、アマンから渡って来たノルドしかおりませんがな…
本当にそうか?
っつか、オロフェアは、ノルドと結婚してくれるんか?
このふたつを一気に解消する手段、それはノルドの仲介なしのヴァンヤ+テレリを成立させるしかありません。
成立するとしたらそれは…クウィヴィエーネンもしくは大いなる旅の最中。
そして、ヴァンヤは誰一人として中つ国に残らない。全員アマンに渡ってますから。
それら全てを解決する話を!話を考えるんだ!!
…………そうやって、メルリンダレは始まりました。
さて、メルリンダレ、愛の歌。
タイトルの通りに「愛」を歌っていればいいんですが(違うのか!?)…。
各章(分かれてるところ)ごとに設定を語ります。
大いなる旅とアマンでのエイセルロスについて
エイセルロス、ウチの子。主役です(そらそうだ)。
読めば分かるんですが(おい)、クウィヴィエーネン生まれのヴァンヤールです。
彼が大いなる旅(別名エルダールの大移動(何?))の最中にテレリのお嬢さんと恋に落ちて、夫婦になりまして、
しかしながら旅の過程で離れ離れになってしまい、アマンで長い時を過ごしますが、
ついに決意しまして中つ国へ行こうとするものの…という流れになっております(おお、まとまった)。
えー、この部分はマグロールが作ったのです(言い切るな)。
本当はちゃんと歌になっているのですが、そんなものを私が伝えられるわけありませんて、というわけで
物語部、として置いてあります。
ですから正式名称はこう(笑)。
メルリンダレ 大いなる旅とアマンでの薄明を愛する者について マグロールの歌より物語部
あれですね、レイシアンからベレンとルーシエンのことを語っているように!手短に!歌も省いて!
ですから本当は「メルリンダレ」と言いましたら、ここの部分の歌を言うのです。
が、もう面倒ですから大捏造設定丸ごとメルリンダレ扱いで!(うわ投げたな)
なぜその流れが「愛の歌」になるかというと、これまたえらく面倒くさい設定をつけてしまったのですが、
エイセルロスはひょんな縁からアマンで伝令だったり子守だったり後々は郵便屋さんに(おい)なってくれます。
彼の愛情はけっこうとどまるところを知らないんですが、勿論、一番は中つ国に置いてきてしまった妻に向けられているわけで。
そんな彼が関わった方々が彼の残したものをいかに伝えていくか…
愛、というよりも最早その残した想いを、引継ぎ、伝えていく過程。
そもそも、それより前に、彼の人生は本当に色んな人の想いが絡んでいるわけで、そこらへんも指して「愛」と。
ああもうっ、また混乱してるよ!
とりあえず、テーマは「愛」です。
中つ国とフィリエルのこと
フィリエル、エイセルロスの妻。勿論、主役、というにはなんだかちょっと混乱気味なウチの子。
こちらもクウィヴィエーネン生まれのテレリです。
置いてきぼりテレリの一員でして、後にはドリアスに住みます。
エイセルロスの方をどどーんと進めましたら、中つ国で一方その頃…をやらなくてはなりませんので
こちらの正式名称はなんとこう
メルリンダレ 中つ国とフィリエルのこと 様々な伝承からエルロンド編む
章タイトルからお分かりのように、大会戦まで行きますから(ぜーはーぜーはー)。
断章
あと、断章がふたつあります。
なんで断章かって、流れ的にどこにも入らないからですよ…!
書き方もちょっと変えたいな、と思ってます。
断章1は、エイセルロスのその後(おい)
断章2は、残ったいくつかの問題についての解決。
……本当はあともういっこ書きたいのはあるんですが、それはこれら全部を書き終えてから致すことにします。
あってもなくてもいいような解説になりましたが
何はともあれ、楽しんでくだされば幸いです。
最後に、もう1回念押しを。
すっごいどこもかしこも捏造だらけですからー!
しかし、心持だけは、信じ込まれるくらい熱を入れて、気合入れて、きっちりと。