ナイトフォール

私はあなたを責めることはない。
私があなたを愛さないことはない。それは今でも変わらない。
何があろうと変わりはしない。
けれどあなたの手を一度離した時に、やはり私はすこし変わってしまったと思うのだ。
心はふたつに柔らかく裂けて、夜が訪れた。
光の中に、初めての。
光の中でただ私だけに。

そして、今、夜がきた。
皆変わってしまうだろう。
そして私を責められる者は誰もいなくなるだろう。
夜がきた。
私はもう咎人だ。
これは、いつか来るはずだった未来。これは現在ではない。
私にとっては現在ではない。
長い現在は終わった。夜がきた。

夜がきたのだ。
私はもう、ここに沈んでしまいたいのだ。

あの子たちは絶望を知る旅に出ていくだろう。
かつて、望みは絶えたと嘆く者を率いて、望みを求めて発った。
だが、あの地で望みを見出すこともできただろう。
そうしなかったのは、誰よりも私自身がこの地に望みを見出していたからだ。光を。
この地に夜がきた。

私はこの地に望みを見出した。
そしてこの地の夜に沈む。
私はもう旅には出ない。
私は、だが、沈むことで道を示すことになるのだろう。

誰が導いてくれるだろうか?
あの子たちは私の罪を知り、私を許しはしないだろう。それでいい。
だが、誰がノルドールを導くだろう?
迷い、彷徨い、あの子たちはいったいどこへ行くのだろう?

ヴァラよ、あなたはなぜ、身の中の火を変えてしまったのか。
その虚を埋めようと、望みもわからずにただ夜を彷徨うのか。
哀れな方だ。哀れでならない。
夜がきた。これがあなたの虚ならば、
望みを知らない乾いた虚は、永遠に満たされることはない。
ヴァラよ、あなたが哀れでならない。

かの星の下にはもう戻れない。
ああ、だが、夜だ。
ノルドールの運命が定まる。
夜に沈み私は待つ。
私の罪はこうして知れる。