コンビ20 フィンゴン&カランシア

コンビで答える20の質問

フィンゴン&カランシア。
地味な方の幼なじみコンビです(笑)。
(派手な方?そりゃフィンロドとトゥアゴンですよ)

1.まずはお二人の自己紹介をお願いします

フィンゴン「名前はフィンゴン。隠居生活中だ」
カランシア「……カランシア、と呼ばれるのが一番多いな。ええと今は…仕事としてはデザイナー、か?服飾の……というか、ちょっと待てフィンゴン。なんだコレは」
フィンゴン「え?質問」
カランシア「……で?」
フィンゴン「で、って、コレ答える」
カランシア「なぜ」
フィンゴン「嫌か?」
カランシア「嫌じゃないが別に。なんでだ?」
フィンゴン「聞きたい人がいるそうだ」
カランシア「ああ…?なんで私とおまえだ?」
フィンゴン「さー」
カランシア「おい…」
フィンゴン「でもな前に、マンドスでマエズロスとトゥアゴンがコレ答えててな」
カランシア「またおまえの話題でケンカしてたアレか?」
フィンゴン「そうそう。で、後でマエズロスに何やってたか聞いたら『さあ』って」
カランシア「…………」
フィンゴン「そういうわけなんだが」
カランシア「………。………。……おまえ隠居中なのか?」
フィンゴン「君もデザイナー本業か?」

2.では、今度はお互いを簡単に紹介してみてください

カランシア「私の仕事としては、今現在まともにやっているだろ、デザイナー」
フィンゴン「いやもっと他に言うことあるだろ君、――サルゲリオンの領主とか」
カランシア「海の底の?」
フィンゴン「フェアノールの四男とか」
カランシア「ニエルの夫とか?そう言いたいのか、5代目ノルド上級王陛下?」
フィンゴン「おれは隠居中だから」
カランシア「じゃあ僕はデザイナーだろう」
フィンゴン「……気に入ってるんだ?」
カランシア「もちろん。趣味と実益が見事に一致した。もっと早くやれば良かった」

3.そんなお二人の間柄を一言で説明すると?

カランシア「親戚。というか従兄弟」
フィンゴン「あと加えるなら悪友」
カランシア「悪いか?」
フィンゴン「君とは親友って柄じゃない」
カランシア「(にや)確かに」

4.お二人は、いつ何処でどのように出会いましたか?

フィンゴン「マエズロスとのは覚えてるんだけどなぁ」
カランシア「ああ…妥当だろう。実際僕も覚えてない」
フィンゴン「あ!覚えてるのアレだ!マエズロスに普通に抱っこされたり撫でられてて、羨ましいやら妬ましいやら」
カランシア「おまえの兄上好きが筋金入りなのは知ってるよ…」

5.そのときと今とで、お二人の関係は変わりましたか?

カランシア「そういう意味で言うと何も変わってないか。僕は兄上の弟だし、おまえは兄上好きだし」
フィンゴン「え。カランシアも好きだぞ」
カランシア「………それは、どうも」

6.今後もその関係は変わらないと思いますか?

フィンゴン「“その関係”が伝言ひとつでわざわざ奥地から都まで出て来てくれるようなことを指してるんなら変わらないって信じてるぞおれは!」
カランシア「おまえ迷惑な自覚あったのか!!」

7.これまで相手からされた事で、感動した、または腹が立ったエピソードはありますか?

カランシア「い、今ムカついた、くっそ今までフィンゴンだからと思って調整したことに我ながらムカついた!」
フィンゴン「いやー、すまんすまん」
カランシア「くっそ、くっそ、くっそ!大体おまえいつもそうだよな!最高のタイミングで酷い無碍っぷりだなおまえは!ああ、くそ、トゥアゴンの気持ちがよくわかる…」
フィンゴン「いやホントすまん」
カランシア「即位式の時だって、兄上苦笑いだったしおまえだからまあ良いかって流したけど、着崩すわそのまま試合に出るわ、マントは旗にするし、おまえ、あれ、おまえ、ひとがどれだけ考えて作ったかと…!」
フィンゴン「あれすっごい動きやすかったな」
カランシア「息子つくって行方不明の時も、おまえが秘密にしてくれって言うから度々サルゲリオンをふらふらしてる怪しい三人連れを見逃したし、兄上にもまだ言ってないんだからな !?」
フィンゴン「え。まだ?」
カランシア「そりゃ感謝も感動もしてるし、おまえが常に真剣なのは分かってるからふざけんなとは言わないがっ、……ちくしょうッやっぱムカつく一発殴らせろ!何ニヤついてる!」
フィンゴン「おれって君に愛されてるなあ。なんか感動した」
カランシア「ふっざけんな―― !!」
フィンゴン「で、おれの何に感謝感動なんだ?」
カランシア「……ッ、おまっ」
フィンゴン「?(きょとん)」
カランシア「…………おまえの兄上大好きっぷりにだよ(深々溜息)」

8..では、相手に「これだけは忠告しておきたい」という点はありますか?

フィンゴン「君は誤解されやすい顔してるよな」
カランシア「……あ?(脱力)」
フィンゴン「なるたけ笑ってろよ」
カランシア「おかしくもないのに笑えるか(苦笑)」
フィンゴン「そうそう、そういう表情なら可愛い」
カランシア「(かわっ…!?)」
フィンゴン「君ん家って誤解されやすいよなー、色々。恐がられてるし。恐くないのに」
カランシア「………そういえば、治ったのか、泣き虫」
フィンゴン「え」
カランシア「おまえがぴーぴー泣いてたから僕はさらに誤解された気がするんだが」
フィンゴン「な、な、泣いてない」
カランシア「嘘つけ。どうせサンゴロドリムでもぴーぴー泣いてたんだろ。それで見かねて奥方が」
フィンゴン「ぅわあっ!? 何で知ってるんだそんなこと!」
カランシア「マジか」
フィンゴン「(涙目)」
カランシア「嘘だろ…。また世の終わりまで持って行くカッコ悪いフィンゴン伝説が増えるなんて」
フィンゴン「カランシアの意地悪…っ」
カランシア「………泣くな!」

9.ちょっと、相手を褒め称えてみて下さい

カランシア「僕が悪かった…。フィンゴン、おまえはいい男だ。添え名通り勇敢だし、兄上に誠実で一途だし、子どもウケが良いし、感情豊かだし、何より明るいし、……ほらもう泣くな」
フィンゴン「(ぐすん)あんまり褒められてない気がするのは気のせいか?」
カランシア「……気のせいだ」
フィンゴン「………ほんとに?」
カランシア「…………」
フィンゴン「………カランシアはそうやって素直に顔に出るところがほんと、可愛い」
カランシア「かわ…っ、おまえなぁ!」
フィンゴン「何だよ。ほめたのに」
カランシア「ほめてない!」

10.それでは、今度は相手をけなしてみて下さい

カランシア「この単純単細胞猪突猛進考えなしの天然たらし無謀男!!」
フィンゴン「なんだよカランシアのまっくろくろすけ!」
カランシア「まっ!?」

11.休日にバッタリ外で出会ったら、何をして過ごしますか?

カランシア「…よお?」
フィンゴン「よお!何してんだ?」
カランシア「…というような感じで会話する」
フィンゴン「またはつるんでどっか行く」
カランシア「お互い用事がなければな」

12.「これでなら相手に勝てる!」というものはありますか?

カランシア「そりゃ…手の業系統?特に刺繍とか」
フィンゴン「ん~~~なら謳(※1)…かなあ?よく褒められるし」
カランシア「詠むのはお前ダントツだろ」

13.逆に「これは相手に敵わない!」というものはありますか?

カランシア「(苦笑)“勇敢”さ。そりゃあもう」
フィンゴン「じゃあ面倒見の良さだな」
カランシア「はあ?面倒見が良いってのは兄上みたいなのを言うんだろ」
フィンゴン「なんかマエズロスとは似て非なるって言うか…もうちょい近い……。細かいのか?」
カランシア「何が言いたい」
フィンゴン「いやだって子守とかさあ、気づかいっつの?困る前にさりげなく助けてくれてるとこ…面倒見良いって言わないか?」
カランシア「…………。(だんだん首かしげていく)」
フィンゴン「面倒見良いんだよ」

14.相手のイメージカラーは何だと思いますか?

フィンゴン「蜂蜜色」
カランシア「がふっ(むせた)」
フィンゴン「おいカランシア。大丈夫か?」
カランシア「(げほごほ)なっ、」
フィンゴン「(背とんとん)」
カランシア「(んぐ)ん、じゃ、お前は、赤、な。紅玉みたいな」
フィンゴン「ん?」

15.相手の異性の好みはどんなタイプだと思いますか?

カランシア「おまえは奥方好みなの?」
フィンゴン「君は奥方好みだよなあ」
カランシア「うん」
フィンゴン「じゃ、独自路線の可愛いの」
カランシア「うん?」
フィンゴン「未だにおれビビられるのがちょっと悲しい」
カランシア「んー(苦笑)」
フィンゴン「真っ当に生きてるヒトだったから妙に納得した」
カランシア「ああ…。おまえは“決めてる”ひとが好みだな。おまえの丸ごとで向かっていっても受け入れる」
フィンゴン「あー。そうかもな」
カランシア「おまえが泣き虫でも」
フィンゴン「だからそれは言うなって~」

16.相手は、自分の目から見ても世間的に見られている通りの人物だと思いますか?

カランシア「ギャップか?あるある。だから泣き虫」
フィンゴン「(むう)おれから見ると基本は優しいのに世間の評価が“恐い”一色だ」
カランシア「まあ仕方ないだろうなウチの評価は」
フィンゴン「都に住めばいいのに」
カランシア「畑が増えたから無理だな」
フィンゴン「(ぶう)」
カランシア「来てるだろうが。我慢しろ」

17.相手がもし先に死んだとして、そのときの自分を想像できますか?

カランシア「ヘコむ。というかヘコんだ」
フィンゴン「いやー、その節はすまん」
カランシア「…………………。………ニアナイスは………、…僕が、……直接原因だ…と、思…」
フィンゴン「カランシア?」
カランシア「……………」
フィンゴン「ちょ、君、―――泣いてるのか?」
カランシア「泣いてないよッ」
フィンゴン「……いやあの…すいません、でした」
カランシア「謝れとか言ってないだろう!」
フィンゴン「え、あー、え、その、君が先に死んだら、おれ泣きすぎてひからびちゃうかも」
カランシア「死ぬかバカ!……死ぬなよ、バカ」
フィンゴン「(うるっ)」
カランシア「(くすんくすん)」

18.質問も終わりに近づき、これまで相手について色々語っていただきましたが、かく言う貴方は人を見る目に自信がありますか?

カランシア「(若干涙目)人を見る目が僕にあったらニアナイスは起きなかっただろうな――多分」
フィンゴン「それは責任感じすぎだろ。見る目なんてあると思えばあるもんだ。君は友人を見る目はあるだろ」
カランシア「…………(ちら)」
フィンゴン「(にやっ)」
カランシア「―――まったく、おまえは人誑しだな、悪友?」
フィンゴン「はー。これでタラされてくれなかったらどうしようかと思った」

19.それでは最後に、相手に何か言い残したいことがありましたらどうぞ

カランシア「で、おまえが僕呼んだ理由はこれだけなのか?」
フィンゴン「むしろ君に会いたかっただけだ」
カランシア「……………僕は、兄上に会いたいな」
フィンゴン「笑ってる」
カランシア「笑うだろ、そりゃ」
フィンゴン「そっか」
カランシア「ああ」

20.(これは管理人様への質問です)このコンビへの思い入れ等ありましたら、この機会にどうぞ 

 ※1 謳 ……やっぱりろめ独自設定。短歌のこと。エルダールは古典教育やるよね妄想です。フィンゴンは当代一の謳詠みです。

 何気にちょこちょこ書いてた、幼なじみコンビ・地味な方。っつーかろめ独自設定ですけど。
 今思えば、ろめ中にはびこっている幼なじみズ初出の「天下夢上」の時にさらっと出してましたこのコンビ。
 ………私、どうもかなり前からカランシアが好きだったみたいなんですね(何その告白)。で、ともかくフィンゴンはカッコイイと思ってる。
 それが崩れ切ることなく、ちょこっと意外な一面出てきちゃう幼なじみ。いいよね幼なじみ。
 現パロ書いた時にハッキリしてきたんですが、ここって私の書く仲良したちの中で一番、立ち位置的には男友達なんです。
 ほら、ナチュラルにいちゃいちゃしてる幼なじみズとは違いますよ(笑)。

 ところでこの20質問の時間軸は遥か時の果てでありまして――平たく言うとマンドスからの蘇り後。
 別にこのコンビどこで答えたって良かったんですが、答えが一番バラエティに富む時間軸がここかな、と思いまして。

 私の中で勝手に書いた気になってたんですが、今現在書いてる最中の話の中でのことでした…(爆)。
 火精さん家の7人息子は、蘇った後、それぞれてんでバラバラに好きなとこに住んでます。
 ただし、ティリオンにいるのはマエズロスしかいない。
 カランシアは大分奥地に住んでるんですが、伝言ひとつでホイホイ来ちゃったらしいですよ――愛されてますね、フィンゴン。