「囚われるのは性格か、体質だろうな」
ノルドール・エルフ。
フィンウェとインディスの第2子。フィンウェの次男。
黒髪・青灰色の瞳。
父名通りたいそう賢明な行動、の上級王(4代目)ですが、キレて特攻→死亡。なんてこった、血は争えない(笑)。
フィンウェさんにとっては「ノルドールの王」を継がせるための息子です。
ぅわあ父上ひどい!
ノルドールの気質…性情を炎か大地かに分けると、まぁ概ねどっちかに分けられると思うんですけど、
フィンゴルフィンは超・大地タイプ。
(しかし大地とて結局はマグマ→核の火、ということで火の性情ではあるのですが)
王さま向きです。実際、とても信頼されてますね。
フィンウェさんの息子たちで指導者選びの選挙があったら、ぶっちぎり1位だと思います。
(ちなみにフェアノールはフェアノールでそのカリスマで得票するんでしょうな)
ただ、フィンゴルフィンは次男ですから、ただひとつのもののために世界は捨てられません。
(長男たちは出来ると思うの……マエ兄はなんとなく例外ですけど)
責任感があるっていうか、負ったものを投げ捨てられないというか。
特攻したのは、絶望とでもいいますか、背負っていたものがなくなってしまったと感じたからの所業だと思うんですよねー。
この責任の背負い方はオルウェと通じるものがあるんですが、
オルウェがあくまで弟、補佐として責任取りつつ、うっかり頂点に立ちつつがんばっていたのに対して、
フィンゴルフィンは弟だけど弟っぽくない。
どう考えても長子の、頂点に立つ者、王としての責任の背負い方。
ただ、強大な指導者になるにしては優しすぎるんだフィンゴルフィン。
人のことを思いやるという点では兄弟中随一だけど、それを発揮するのは私人としてであって、公人としてではいけない。
…難しいですねー、王家の兄弟って。
その優しさも思いやりも、こと兄に関しては笑っちゃうぐらいことごとく裏目に出ている。かわいそーに。
しかし、優しく思いやりがあるのですが、繊細ではなく、細かくもない。
実はけっこう、運を天にまかせるタイプ。
おおむねしっかり考えて行動してるけど、突然ぽーんと投げちゃう…投げてはいないんだけど、委ねちゃう?
まぁ、責任はちゃんと背負いっぱなしだからできることなんでしょうが…。
一言にまとめるなら、真面目さん、もしくは朴念仁。
【私家版フィンゴルフィン】 黒/青灰 ひとりでいれば威風堂々たる美男。誰かと絡むと台無し。英雄気質の頑固者、真面目で朴念仁。周囲に振り回されるのは昔から。相当なぼんやりの自覚があるので行動する前に考えるようにした。優しさと思いやりは王家随一だが発揮するタイミングは間違っている。