今回のお題は「名高い武器」。というわけで束世界名前のついてる武器を調べてみました。(いきなり「名高い」を曲解している)
圧倒的に剣が多い。のが第一印象ですが、剣以外も無くはありません。
それではまずは剣以外。
アイグロス
槍。使い手はギル=ガラド。
意味はSnow Point 雪の切っ先またはつらら
ギル=ガラドがサウロンに殺されてその後どうなったかは不明。しかし「つらら」だと今私の頭の中にはれりごーしているギル=ガラドしか出てこないのですが(落ち着け)。
ベルスロンディング
弓。使い手はベレグ・クーサリオン。
意味はIntractable Bow 御し難い弓
黒いイチイで出来た大弓。っていうかこの弓の名前の意味ってちょっと待って隊長なんでそんな、いやただ単にこれぞ強弓というやつかもしれませんが…
ドランボルレグ
斧。使い手はトゥオル。
意味はThudder-Sharp ずっしりと重く鋭い ←らしい(え)
ヌメノール王家の家宝のひとつ。トゥオルが斧使いってのが先なのか、ヌメノール王家の家宝を剣斧弓指輪に決めてから誰のってなったのかものすごく束教授にお聞きしたい。とても。
グロンド
大鉄杖。と書いてあるがそのまんま鎚なのでは。使い手はモルゴス。
意味はClub 棍棒 ………それ見ろそのまんまじゃねぇ~かぁあ~~!
あ、しかし「鉄杖」や「鉄鎚」になるのが分かりました。棍棒持った暗黒の敵……弱そ(げふげふん)。
第3紀にはこの名前が破城槌に採用されてます。
剣以外はこの4つだけかな?といったところ。
では剣に参りましょう。
アランルース
剣。使い手はシンゴル。
意味はKing’s Ire 王の憤怒
これもヌメノール王家の家宝のひとつ。ヌメノールに伝わるためにはドリアスから持ち出されてなければいけないので、ディオルはこの剣を使うことは無かったのかな…と思うとなんか、こう。
アングラヘル
剣。使い手はベレグ、そしてトゥーリン。造り手はエオル。
意味はIron of the Flaming Star 燃える星の鉄、つまりは隕鉄
後の名前はグアサング 意味はIron of Death 死の鉄
キィヤァァアアシャベッタァァアを地でいく剣。隕石の鉄で造られて刀身が黒かった模様。「造り手の邪な心が宿って…」とか言われたりしてますが、あのひとやこのひとをバッサリいってるあたり切れ味はとてつもなく良かったと思われます。トゥーリンの別名「モルメギル(黒き剣)」の由来ともなった剣でもあります。
アングイレル
剣。使い手はエオル、そしてマイグリン。造り手はエオル。
意味はIron of Eternity 不滅の鉄
アングラヘルと対と思われますがマイグリンが父から盗み出して…ってことはゴンドリンにあったのかな…ニアナイスで振るってたりするのかな…と妄想はばたく所。こちらも刀身は黒いのだろうか。
アングリスト
短剣。使い手はクルフィン、そしてベレン。造り手はテルハール。
意味はIron cleaver 鉄を切り裂くもの
クルフィンが抜き身でぶら下げてた危ないやつですね(その言い方やめなさい)。モルゴスの鉄の王冠からシルマリルをぐりぐりこじったやつですね。
リンギル
剣。使い手はフィンゴルフィン。
意味はCold-StarまたはCold-Spark 凍星または氷った輝き
モルゴスに傷を負わせたすごい剣なのですが、ギルって単語の含む意味にしたって何故に意味はふたつになるのでしょう。フィンゴルフィンクラスタの中に星派と輝き派がいるのですか。キャー王様カッコイイ!!
グラムドリング
剣。使い手はトゥアゴン、そしてガンダルフ。
意味はFoe-hammer 敵くだき/敵をたたくもの
オーク達の呼ぶ名はBeater なんか違う英国発ファンタジーを思い出しますがなぐり丸/たたき魔
この名前からして叩き斬るのにさぞや向いてそうです。
オルクリスト
剣。使い手はゴンドリンの誰か、そしてトーリン・オーケンシールド
意味はGoblin-cleaver ゴブリン退治/ゴブリンを裂くもの
オーク達の呼ぶ名はBiter かみつき丸/かみつき魔
元々誰の剣か分からないのでトゥアゴンが二振り使ってても良いと思います。
スティング
ホビットに剣サイズであるということは短剣と思われる。使い手はビルボ、フロド、そしてサム。
意味も名付けのエピソードも原作中にはっきり出てくるSting つらぬき丸!
これもおそらくゴンドリンからの剣であるあたり妄想はばたきそうな所。
ナルシル
剣。使い手はエレンディル、イシルドゥア、そしてアラゴルン。造り手はティルフィングとグラム。
意味はRed&White Flame またはアナールとイシル、太陽と月、赤と白に輝く炎…
鍛え直されてアンドゥリル Flame of the West 西方の焔
指輪物語で剣と言えば?と聞けばスティングかアンドゥリルではないでしょうか。しかしアンドゥリルと言えば、
グースヴィネ
剣。使い手はエオメル。
意味はBattle Friend 戦いの友
マークにはグースヴィネ!と。
ドゥネダインにはアンドゥリル!マークにはグースヴィネ!印象的な場面で高らかに告げられる名前。そういう意味だったのか…実にローハンらしい名前ではないですか?
ヘルグリム
剣。使い手はセオデン。
意味はFierce Sword 獰猛な剣
なんだかこの名前も若干の不吉な香り……某隊長の弓と似たものを感じますが(笑)。これだけソースをはっきり確認出来ないでいます。トールキン辞書に載ってるよ、とのことだったのですが。
ざっと15個の名のある武器を見てみましたが、名高い、というのは名がなくても功績なり悪名なりが知られているものも含む筈です。
バルドの放つスマウグ殺しの黒い矢とか。
アングマールの魔王の短剣、モルグルの刃だとか。
(むしろこれらは名があると見るべきか…)
そうとなると、最も名高い功績を残した武器はメリーの剣ではないでしょうか。塚山出土、西方王国の作、トム・ボンバディルがホビット達に選んでくれたあの短剣。
人間の男には決して倒せないアングマールの魔王の『不死身の肉を切り裂き、その見えざる筋肉をかれの意志通りに編み合わせていた呪文を破った』のですから。
造り手の名も剣の名も語られないあの短剣こそが、「名高い武器」MVP賞では……
………というところで時間となりました。ゆるゆるレポートをゆるく終わらせて頂きます。
ちゃんちゃん♪
※文中、いくつか妄想が走り出しかけていたことを深くお詫び致します。